キンコン西野
おもしろ絵本作家

絵本の全ページ無料公開やビジネス書の図書館への寄贈など、奇抜なマーケティングで注目を集める西野亮廣氏。絵本『えんとつ町のプペル』は発行部数30万部を超え、ビジネス書『革命のファンファーレ』も同10万部を突破した同氏が、2018年の世相を読み明かす。

 2018年はエンタメにしたって、飲食にしたって、何でもお客さんがお金を払って作り手になる現象が増えると思います。僕がいろんなことを相談してる友達たちは、こういう現象を「スナックする」とか「スナックさせる」って呼んでます。

(写真撮影:千倉 志野)

 スナックに行くお客さんは、お酒のクオリティーやおいしいツマミを求めてるわけじゃない。ママもすごい働くわけでもない。お客さんはコミュニケーションの場を求めている。だからママに「そこ片付けときや」とか言われて、お金払ってるのに働いたりしちゃう。こういうスナックのようなモノが面白がられるだろうな。

 なんでスナックさせるかって、お客さんは、発信側になった方が価値があるって体感してきてるからです。面白いことを発信したら信用が獲得できて、信用の方がお金儲けより価値があるぞ、と。だから、お金や時間を払ってでも面白いものを提供しようとする。みんな自慢したい、ドヤりたいんです。

 『えんとつ町のプペル展』って絵本の個展は、会場費も絵の送料もお客さんが払って、お客さんがお客さんを呼んで、文化祭みたいな感じです。5年ぐらい前は「個展がつくれます」って権利を売っても反応があまりよくなかったんですけど、今はそういった商品ほど売れる。みんな作り手に回りたいんだと感じますね。