源流はうんこ川柳「うんこを ぶりぶり 漏らします」

ドリルの発売より前から、「うんこ川柳」を自身のホームページで公開されていましたね。もともと、うんこに特別な思い入れがあったのでしょうか。

古屋:特別うんこに思い入れがあるわけでもないですけど、やっぱりそういうくだらない笑いとか、悪ふざけとかはずっと好きでした。大人になっていくにつれて普通はふざけなくなるじゃないですか。それは嫌だなという気持ちがあった。お笑いの番組を作ったり、笑いに関する仕事をしたりしていました。「うんこ川柳」もそのうちの一つですね。

「うんこ川柳」には基本ルールがある。(出所:「うんこ川柳」古屋雄作ホームページ

川柳のご経験が?

古屋:いや。実はそもそも川柳でも何でもないんですよね。「うんこを ぶりぶり 漏らします」という4、4、5なので。5、7、5でもないんですよ。

「うんこをふわふわ飛ばします」とか「うんこがよちよち歩きます」とか、何かやっているうちに延々できるなと思って。飲み屋で男友達とかと、どっちが面白いうんこ川柳を言えるかみたいな勝負をしてました。コンパの時に女の子そっちのけでそれをやっていた記憶もある。女の子は一緒にやってくれなかったですけど……。

 というふうな感じで誕生して、めちゃくちゃいっぱいできたので、本にしたいと思ったんです。出版社の人に提案したり、企画書を送ったりして、でもその時は何も形にならなかった。そんな中、文響社社長の山本周嗣に再会したという。

山本社長とは同級生でしたね。

古屋:私立東海中学校・高等学校で6年間同じ学校にはいるんですけど、マンモス校なのでクラスが一緒になったことはないんですよ。中学時代僕は本当に落ちこぼれで。6年間勉強しなくていいという理由で中学受験をしたので、もう本当に6年間、8秒ぐらいしか勉強してないですね。

今回のうんこ漢字ドリルは小学生ですが、当時の古屋少年の前にこのドリルがあったらどうなっていたでしょう。

古屋:あったらやばかったでしょうね。でもやっぱり、悪ふざけ大好き少年だったので漢字を勉強するというより、ドリルと同じような面白いことを考える方にいっちゃっている可能性がありますね。小学校の時は「キン肉マン」の超人とか、そういうキャラクター募集にはだいたい応募していたので。よく考えたら、うんこ漢字ドリルは今、そういう子供たちを生んでいるのかもしれない。

面白いことを考えることが好きでも、今回3000以上の例文を作るのは大変だったのでは。

古屋:普段は自宅で考えているんですが、やっぱり行き詰まることもあります。3000個って相当なので。どこかで缶詰状態になって、集中しなくちゃいけないと思って沖縄に10日くらい合宿に行ったこともありました。朝だけホテルのビュッフェでめちゃくちゃ食って、あと1日中ずっとうんこ、うんこ。1学年か2学年分くらい作りました。はかどりましたね。

ちなみになぜ沖縄だったのですか。

古屋:缶詰状態で集中して、どうせホテルから出ないんだったら窓の外の景色が開放感のあるところに行こうと。あとやっぱりうんこのことばかり考えるので、ちょっと浄化作用というか(笑)。次はパリかガラパゴスに行きたい。ガラパゴスに行くとその辺にゾウガメとか歩いているので。何かアイデアが出てきそうな気がしません?

 あと、こうやって取材に来てもらった時とか、「今回はパリに行きまして。どうしてもパリじゃないとだめでした」みたいなのが面白いじゃないですか。やっていることがうんこなのに(笑)。実は今回の沖縄も、行く時点で何か面白いなと思ってました。