「そこまで考えずに働いて、50代になってしまった」という場合、もう遅いですか?

山本:20代、30代、40代のそれぞれで、すべきことができていないと、50代になったときに慌てることが多い。「再起動」することも、「真の自立」をすることも難しくなります。

 ですが、希望がないわけではありません。各世代にすべきだったことを意識すれば、「今、自分にどんな視点が抜けているのか」「何が足りないのか」を把握することができます。それらを把握できるだけでも、次の手を考えられます。

挽回の機会はあるということですね。最後に50代の人に向けて一言アドバイスをいただけないでしょうか。

山本:そうですね。本の帯にも書きましたが、「50歳の選べる道は少ないが、希望はそれなりに多い」ということでしょうか。

 50歳ともなると、「得られるもの」より「失うもの」の方が多くなってきて、人生の選択肢も狭まってきますが、それでも明るい未来はしっかりあり、それを手にすることができると思うのです。そのためには、いままでの延長線ではなく、発想を変えていろいろと観察してトライすることが大切でしょう。

 そう考えて、私も今後の人生を生きていきたいと思っています。

50歳を目の前に、若い頃にはたくさんあるように思えた選択肢が、歳を重ねるにつれて、減っていくように感じている人も多いのではないでしょうか。「50歳」。あなたはここでどんな決断をし、どんな行動を取るのでしょうか。

本書では、様々なビジネスシーンで見聞する事実をベースに、25の葛藤物語を描いています。50歳になった人にも、これからなる人にも、きっと何かの気づきを得られると思います。ぜひ、お手に取ってみてください。

【第1章 働き方を変える】
いまさら働き方を変えろと言われても/俺だって一度は勝負したい、など
【第2章 キャリアを振り返る】
会社員の幸せって何だろう/ずっと「専門職」でいたい、など
【第3章 ゼロからの再出発】
出向で支社長になったが、ここは……/50歳を過ぎて地方転勤、適応できるか、など
【第4章 出世は運か実力か】
「派閥」に入ったために……/出世は早かったが、先が見えない、など
【第5章 部下を育てる】
自分の指導スタイルでいけるはずだ/育児中の部下に負荷はかけられない、など
【第6章 仕事と家庭】
若手にイラつく自分を止められない/休んでもろくなことがない、など
【第7章 “今”を生きる】
自分は“今”を生きているのか
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