無理にでも「自分を見つめ直す時間」を取る

「棚卸しなんてやっている時間はない。目の前の仕事で成果を出すことで精一杯」という人もいるかと思いますが、いかがでしょうか。

山本:自分を見つめ直す時間は、意識してしっかり取らないとダメでしょう。「この仕事が終わってから」「ヒマになってから」と後回しにすると、ほぼやりません。

 『50歳の衝撃 はたらく僕らの生き方が問われるとき』のエピソードでも出てきましたが、欧米の企業で導入されている用途に制限がない長期休暇「サバティカル休暇」は、自分を見つめ直すのに絶好の時間だと思います。実際、サバティカル休暇を取得した社員は、長期の休みを自己啓発や語学学習、ボランティア活動などに使っていて、仕事や生活に対するモチベーションを上げているようです。

自分を見つめ直す時間を、無理にでもスケジュールに組み込んだ方がいいわけですね。

山本:はい。できれば40代半ばまでにしっかり一度は、「50代以降の自分」を視野に入れて棚卸しした方がいいと思います。再起動の準備に時間がかかることもありますから。

 時間を作っても、自分で悶々と考え込んでしまってうまくいかないケースもあります。そんなときに試してもらいたいこともあります。

(次回に続く)

50歳を目の前に、若い頃にはたくさんあるように思えた選択肢が、歳を重ねるにつれて、減っていくように感じている人も多いのではないでしょうか。「50歳」。あなたはここでどんな決断をし、どんな行動を取るのでしょうか。

本書では、様々なビジネスシーンで見聞する事実をベースに、25の葛藤物語を描いています。50歳になった人にも、これからなる人にも、きっと何かの気づきを得られると思います。ぜひ、お手に取ってみてください。

【第1章 働き方を変える】いまさら働き方を変えろと言われても/俺だって一度は勝負したい、など
【第2章 キャリアを振り返る】会社員の幸せって何だろう/ずっと「専門職」でいたい、など
【第3章 ゼロからの再出発】出向で支社長になったが、ここは……/50歳を過ぎて地方転勤、適応できるか、など
【第4章 出世は運か実力か】「派閥」に入ったために……/出世は早かったが、先が見えない、など
【第5章 部下を育てる】自分の指導スタイルでいけるはずだ/育児中の部下に負荷はかけられない、など
【第6章 仕事と家庭】若手にイラつく自分を止められない/休んでもろくなことがない、など
【第7章 “今”を生きる】自分は“今”を生きているのか

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