部下を家に泊めてみる

とはいえ、周りは自分が育てた人間ばかりではありません。

兄貴:もちろん。ただ自分たちで育てないとダメ。急に流星のごとく現れて優秀な人間だから任せようなんて、そんなのはダメ。心情を大切に進めるべきです。

 ちゃんときちんと見せようかと思ったら、上司が部下を家に泊めれるところから始めないとダメです。昔はそうやった。何にもないけどな。飯だけはある。一升瓶だけあんねんと。だから来いやという上司がたくさんおった。

 僕はそういうね、親しみを持って接する。どんなことでも相談できる。それが上司だと思っています。決して近づけないのが上司じゃない。

 子は親を見て育ちます。新入社員も先輩を見て育ちます。ここだけは間違いない。ということは出来るだけ長く、見せてやればいい。

そこは公私混同ではないですけど、プライベートも何もすべて見せるということですね。

バリにいる兄貴と日本にいる大城氏とでビデオ通話により対談を実現した

兄貴:先輩、先輩ってくるやつがいれば、そうしてみればいい。

 でもね結局ね、成長率が著しく違う。間違いない。信頼のおける人としての頭角も全然違う。僕はそう思ってる。

大城:華僑の信頼関係の構築に家族ぐるみの付き合いはマストですね。配偶者と一緒に食事したり、恋人と一緒に遊んだりとかですね。

これも人付き合いの話になるのですが、進出したい国があれば、そこの人に任せろというお話がありました。なかなか外国の方だと分かり合えない部分があるのではないかと思います。そこはどうやって乗り越えたらいいでしょうか。

兄貴:招聘してください。高校のときから招聘して援助してください。日本に留学させんのや。その学校とタイアップして、しょっちゅう様子を見る優しいおじさんでいなさい。

 そしてその見守り育んできた若者を就職させなさい。そして地元に返しなさい。営業職として。僕はそう思います。

外国人の商談相手を見極めるには?

日本ではグローバル市場を見据えよ、という話が盛んに言われます。海外で成功した兄貴として、何かポイントがあれば教えてください。

兄貴:あのね、ようするにね、探究心。郷に入れば郷に従え。常に相手の立場にたったものの考え方、ものの進め方。ここは絶対です。

 ということは、お金以外は全部譲る。それも譲れない、これも譲れない、お金も譲れない、それが日本企業です。そんなんじゃうまくやっていけない。

 どっちかというたら1カ月先に必要なことなら、3カ月前から進行したらええ。そしたら納期だけは譲れる。譲れたことにできる。そういう調子で先手必勝やね。先回り先回りすることを得意としたらええ。それが外国相手。