イギリスの著名な大富豪フェリックス・デニス氏が、その経験をもとに「大富豪になるためのノウハウ書」として執筆した『本物の大富豪が教える金持ちになるためのすべて』(文響社)。その日本語訳を担当された井口耕二氏と“ずるゆるマスター”こと大城太氏の対談の最終回。今回は交渉のコツや運をつかむ術を議論してもらった。

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デニスさんは書籍の中で、交渉のポイントについて解説しています。

井口:交渉を決めるのは、弱みのバランスだと言っています。直近の弱みのバランス。こちらと向こうとで交渉する。それぞれに強みと弱みがあるのですが、その中でも短期の弱みがお互いに何かあって、それのどちらが弱いのか、そこのバランスで基本的には決まると言っています。だからまずは弱みを探せと。

 本当は、自分側の弱みを消せたり、小さくできたりすればいいいんですが。ただ、いろいろ過去に交渉のようななことをやってきましたが、直近の弱みで決まるというのは、結構言えるかなという気はします。

 また交渉においては、自分の交渉能力を過信しないというのがあります。基本的に交渉というのはみんなが下手。だから交渉が下手というのを意識しながら、それでも相手の弱みをちゃんと探しなさいということになります。

井口耕二氏(右)と大城太氏
井口耕二氏(右)と大城太氏

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