自動車産業が激動期に入っている。人工知能やロボット技術の進化で自動運転の可能性が広がり、一般の自家用車で乗客を運ぶライドシェアが急速に普及している。
 日本最大のメーカーであるトヨタ自動車は、この変化にどのように対応するのか。1つのキーワードが豊田章男社長が事あるごとに口にする「持続的な成長」だ。その「意志」の表れとして、2017年3月期の営業利益が前期に比べて1兆円以上の減益予想にもかかわらず、研究開発や設備などの投資を増やす。自動車産業の激動期におけるトヨタの意志を検証する。