英語、ヘブライ語、ドイツ語、ハンガリー語のほか、日本語や広東語も少し話せると聞きましたが、語学上達のコツは?

ジーン:私が英語を習得したときは、まだ幼かったから上達も早かった。早いうちから気づいたのは、「訛りのある英語はダメ」だということ。アメリカで差別されないためにはね。

 アメリカでビジネスをするには、やはり英語を訛りなく話すことが意外に大きなファクターということが分かってくる。悲しいかなこれが現実だね。

 私は8歳でイスラエルからアメリカに来て、図書館の存在にまず驚いた。当時、そんなものはイスラエルになかったからね。いくらでもタダで本を読めて、一定の期間、本をタダで持ち帰ってもよくて、何冊も繰り返しタダで借りれて。それはそれは、夢中になったよ。それから、学校が終わると真っ先に図書館に行って本を貪るように読み漁った。言語だけでなく、学校では教えてくれないことを沢山学んだよ。

 ある程度歳を取ってから他の言語を学んだ際には、集中して時間を割くことが大切と分かった。6カ月くらい、そればかりをやる。他の言語は忘れるほどに。その後の継続は必要だけど、マスターするには一定の期間、徹底的に集中することが必要だ。

日本は、また絶対に勝てる

日本では、マルチナショナルに活躍する人材が少ないことが課題です。言語や文化の違いをどう乗り越えていけばいいのか、ヒントをいただけないでしょうか?

ジーン:僕は大学に出てしばらく教師をやっていた。そこで日本の歴史も教えたことがあるんだが、日本の歴史は本当にユニークで驚くべきものだ。日本人の資質とその驚くべきユニークで素晴らしい歴史を考えれば、自ずと誇りが生まれてくるはずだ。とりわけ、日本人の仕事に対する倫理観は、他に類を見ないほど高いと思う。私は世界中の人と仕事をしているが、日本人の仕事に対する倫理観はトップクラスだ。

 そして、日本人は力強く生き抜いている。鎖国時代から解き放たれて、その後西洋の文化を取り入れるその柔軟さ、戦時中あれほどの国粋主義だった国が、戦後国際社会に積極的に打って出て、見事に経済大国になったその柔軟さは称賛に値する。メイド・イン・ジャパンは大きなブランドとなった。そんなブランドを作れた国が他にあるか? 中国は出来なかった、ベルギーもそうだ。日本は、また絶対に勝てる。

 日本のビジネスパーソンは、これまで世界に出ていった日本の先人たちが築き上げてきた歴史についてもっと知り、もっと誇りに思い、自分たちの仕事の資質に自信を持ち、そして先ほど言ったように大胆に門戸を開き、より世界のマーケットを意識して頑張ってほしい。遠慮していたらダメだ。