わが国の金融業界きっての国際派、かつ読書家として知られる長門正貢氏。現在、日本郵政の社長を勤める長門氏に、これまで読んできた中から、自分自身の経験から選んだ、ビジネスパーソンへの推奨本を語っていただく。
シリーズ
長門 正貢 日本郵政社長 読書の時間はありません

完結
6回
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「よきプレゼン」を三島由紀夫に学びましょう
三島由紀夫は当時すでに著名な作家だったのですが、大蔵省に入って文書課に行く、そこで「美文家だそうだから、大臣の演説を書いてみろ」と言われるわけです。
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トランプにニクソンがもし会ったら?
米国はもちろん日本でもニクソンは“悪役”イメージが強いんですけれど、僕は嫌いじゃない、いや、かなり好きな人です。会社のマネジメントにかかわる人にも、彼の著作はおすすめです。
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“トランプの家”でも米の政治スタッフが支える
なんだかんだ言って共和党には優秀な政治の実務人材がたくさんいる。トランプが思いつきで言っていることでも、ずっとまともな形に肉付けされて出てくるでしょう。だとすれば、そんなにひどいことにはならない可能性も高い。
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本を捲る手が止まらない!“無責任社長”対KKR
今回のお題は『野蛮な来訪者 -RJRナビスコの陥落』。日本でこの翻訳本が出たのは1990年の秋、バブル絶頂期の余韻がまだまだ強く、まさかこれから、長い長い閉塞感と不況が始まるとは思いもしない時期の本ですね。
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今だから読みたい、チャーチルのリーダー論
暗い夜だろうと、トンネルの中だろうと、どんなに先が見えなくても、生きて、歩み続けて、朝が来るまで、出口が見えるまで生き延びなきゃいけないんです。これがチャーチルが言った「Never,never,never give up…
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秋山真之の手紙で知る「回り道」の効用
長門氏は大変な読書家であり、いつか「日経ビジネスオンライン」に、読書コラムをとお約束していたのだが、さすがに日本郵政の社長となられてはその時間は無いだろう、と半ば諦めていた。
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回