シリーズ
オレの愛したソニー

完結
13回
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「井深さんは最期までAIBOを応援してくれた」
AIBOやQRIOといったロボット開発などの責任者を務めた土井利忠氏。同氏の分析はさらに深いところに到達し、出井氏の劣等感を生みだした背景には、技術者を優遇し過ぎる“創業期のソニーの病理”が存在すると喝破した。
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「サッカー日本代表もソニー経営を取り入れた」
AIBOやQRIOといったロボット開発の責任者を務めた土井利忠氏。2004年に米国出張した際、ソニーの設立趣意書にある「自由闊達」な経営が、米国で注目されていることを知る。米国型合理的経営を追求して失ったソニーの強みを、…
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「ソニーショック前夜、うつ社員が急増した」
AIBOやQRIOといったロボット開発の責任者を務めた土井利忠氏。2003年のソニーショックの約2年前から、うつ病の社員が急増し始めたと証言する。その原因は、出井さんの部下への過剰な圧力だったのではないかと分析した。
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「そしてソニーはロボット開発をやめた」
AIBOやQRIOといったロボット開発の責任者を務めたソニーの土井利忠氏。2003年にプレス発表直前までこぎつけた二足歩行ロボットのQRIOは結局、製品化が見送られた。当時の経営トップである出井氏が反対し続けたことが原因…
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「時代遅れという批判の中でAIBOは生まれた」
AIBOやQRIOといったロボット開発の責任者を務めた土井利忠氏。1999年に発売され、大きな反響をよんだAIBOの開発は、意外にも社内で猛反対されながら進められたという。AIBO開発の経緯や発売までの紆余曲折を、当事者…
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「立ち上がれ!ソニーの中の“不良社員”」
初代ウォークマンの開発を主導した伝説の技術者が、元ソニーの大曽根幸三氏。化学製品やロボットなど、有望な事業をソニー自らの判断でやめたことを悔やむ。日本が今後、どういう領域で生きていくべきかも大胆に提言した。
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「ソニーも大将が変わればがらりと変わる」
初代ウォークマンの開発を主導した伝説の技術者が、元ソニーの大曽根幸三氏。この20年間でソニーが陥った組織的な問題を分析すると共に、2009年に当時のストリンガー体制を批判するいわくつきの文書を執筆した経緯を振り返る。
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「管理屋の跋扈でソニーからヒットが消えた」
初代ウォークマンの開発を主導した伝説の技術者が、元ソニーの大曽根幸三氏だ。当時の開発秘話を披露すると共に、なぜソニーが斬新なヒット商品を生み出せなくなってしまったのかを、技術者的な観点から激白した。
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「大賀さんは消去法で出井さんを選んだ」
ソニーの大きな転換点の一つが、大賀氏の後継者選定。当初は技術者出身の、ある人物が次期社長に選ばれると確実視されていた。が、その人物はスキャンダルで失脚。曲折の末、出井氏が社長となり迷走が始まったとされる。
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「だから私はソニーに提言書を送った」
現在のソニー経営陣宛てに、OBから改革の提言書が届くという前代未聞の出来事が起こった。送り主は、出井体制時に初代CFOに就任するなど、ソニーの要職を歴任した伊庭保氏。伊庭氏を提言書執筆に駆り立てた動機とは何か。
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「ソニーの本質は高級なおもちゃ会社」
ソニーはなぜ凋落したのか。丸山氏はそれを、ソニー経営陣も多くの日本人も「技術の会社である」と勘違いしているからではないかと指摘する。「ソニーは高級なおもちゃ会社」。この認識に立ち、再出発すべきと語った。
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「ソニーの使命は大賀時代で終わっていた」
かつての輝かしいソニーはなぜ凋落したのか。丸山氏は一つの理由を「寿命」とした。ソニーが輝き続けるには生まれ変わる必要があり、そうした機会もあった。だがAIBOの開発、販売をやめた時にソニーは蘇るチャンスを失ったというのだ…
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「ソニー社長を引き受けた平井さんは軽率だな」
2015年度決算で3年ぶりの最終黒字を達成したソニー。だがその回復に力強さはない。輝かしいかつてのソニーはどこで道を間違えたのか。“プレステ生みの親”の一人である丸山茂雄氏はその転換点を2000年頃と語る。何があったのか…
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