菅野:約6割ぐらいですね。

――費用は。

菅野:個人だと7万~8万円、法人は20万円から、オンサイトでサーバー復旧などを含めれば、数百万円になることもあります。

――わたしの場合は、個人にしては高いですね。

菅野:個人でRAID、というケースはそうはないですから。

――でも、話が戻りますが、物理障害はともかくとして、論理障害の方は復旧ソフトで直せた可能性があるわけですよね。私の場合、片方は物理障害でしたが、同じデータを記録してあったもう片方のHDDは、「軽度な論理障害でした」と仰ってましたから。

菅野:はい。ぶっちゃけたお話、パソコンにつなぐことができれば、市販の復旧ソフト、たとえば当社の「ファイナルデータ」で直ったかもしれません。

――そのソフト、買うとおいくらですか。

菅野:実売で1万円程度です。

えっ、1万円で直せたの?!

――えええっ?! じゃ、18万円が1万円で済んだんですか? これは我が奥様には伝えられないな…。

菅野:そうお考えになるのももっともですし、最初からご自身でソフトを使って復旧を試みられるのも、もちろんひとつの手です。今回はそれで復旧できた可能性も高いと思います。

 でも、パソコンに繋ぐことで、物理障害が発生してアウトになる可能性も高かった。というか、試してみるまでどちらになるか分かりません。そこに賭けることができるのは、持ち主ご自身だけです。我々には無理です。

 Yさんの場合、復旧そのものははっきりいって容易なケースでした。といっても、どうしてそれが言えるかと言えば、まず、「物理障害がない」ことが分かって、その上で、大きな論理障害がないと分かったから、安心してかかれるわけです。もし障害があったら、電源を入れることで復旧不能になったかもしれない。

――結論が出た後なら「お金がもったいなかった」と言えるけど…。

菅野:我々は、お客様のデータを賭けるわけにはいかない。そして、最大限リスクを避けながら原因を突き止めるところまでで、すでにコストがかかっているわけです。

 さらに重篤な状態だった時のために用意されている膨大なドナーHDDのストック、修復システム、それを扱える人材の人件費、そしてその他の販管費もろもろも案分されて乗ってくる、ということで、こういう値段になってしまうんです。

:よくある売り文句ですが、他社が、自分のところではお手上げで復旧出来なかったHDDを、弊社にこっそり回してくることも多いです。