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映画「ガチ星」

途中で濱島がこう、なんというか、踊り出すじゃないですか。あれってそういうことに、もがく人生のいとおしさに気がついた、ということなんでしょうか。

:いや、あれはさ、「自分は、自らのセカンドライフを生きなきゃいけない、生きるべきだ」ということに気がついたということですよ。

え、濱島は競輪学校を出て、選手にもなったけれど、まだ競輪選手として生きていたわけではない?

:わけではなかったんでしょうね。やっぱり何となく流れのままにやっていて。

うーん……。

:たとえば、サラリーマンが定年になって関連会社に再就職することってよくありますよね。

あります。

:でも……

あっ……

:僕が見る限りは、それまでの流れとして再就職するのではなく、なんなら断って自分で何かを始めたやつの方が、やっぱり生き生きしています。

なるほど。言われてみれば濱島は、どこか意地もあって競輪選手という人生に乗り換えていたけれど、もう1人の主人公みたいに「これしかないですから」みたいな感じの開き直りまではいってなかったですね。

:じゃあないですかね、濱島は。