前編ではNHKの土橋さん、藤岡さんに、「サンダーバード」が50年振りにCGで蘇った「サンダーバード ARE GO(以下TAG)」がNHKで放映されるまでを伺いました。
お二人が帰られましたので、ここからは日本でのこの作品の運用元の東北新社さんのおふたりに、年を喰ったファンからの、ちょっとマニアック目の「サンダーバード」のお話を伺いたいと思います。

―― ビデオでレンタルして、レーザーディスクを買って、DVDを買って、関連書籍を買って、と、個人的に相当つぎ込まされました。なんで「サンダーバード」はこんなに何度も買わされてしまうコンテンツなのでしょう。
東北新社・有吉篤史版権営業部次長(以下有吉):ありがとうございます。ブルーレイディスクBOXはまだお買い上げではないんでしょうか。
―― 限定販売だったので、品切れして、ネットでバカみたいな値段になっていませんでしたっけ。
有吉:2013年に出したときにとてもよく売れたのですが、今回再版しまして、これがまたびっくりするくらい売れているんです。
―― この手の作品のブルーレイのヒット数の目安というと…
有吉:価格帯やターゲット層によってまちまちですが、高価格帯のBOXだと、ざくっと4000から5000セットあたりですね。
東北新社・井伊直子配給部次長(以下井伊):本当にありがたいことに、何度出しても買っていただけるんです。
配給元もノリノリ
―― 何度出しても買ってしまう「サンダーバード」のオールドファンとしては、TAGは、「そうは言っても人形劇じゃないし、CGなら驚かないし」と、どこか斜めに見ていたんですが、「最後の切り札」(第11話)を見て、これはすごいと圧倒されまして。
井伊:あれはインパクトがありましたね。一番の人気作かもしれません。
有吉:国際救助隊のメカが次々と救助活動に失敗していって、最後にまさかの切り札。
―― これはCGでなきゃ無理だ、と思わせる映像が畳みかけてくる。オリジナル版への愛に溢れつつ、ある面では乗り越えた、と個人的には思わされました。高校生の息子と盛り上がって、見終えたらそのまま新宿の量販店に、トミカシリーズの2号を買いに行ってしまいました。
有吉:おかげさまで、トミカの中でもTAGシリーズはものすごく売れているんですよ。4月現在で手に入らない方も多いと聞いています。ちなみに、新宿にはクルマで行かれました?
―― ええ。マンションの立体駐車場から出るところから、カーステレオでサンダーバードの劇伴をかけて。
有吉:だったらこういうのはお気に召すかもしれません(フェイスブック内のURLになります。こちらから)。
―― えっ、うわ。くだらないけどすごい。アレが本当に2号に見える。
有吉:海外のファンからも好評で「Palmtree! Palmtree! イエー!」と、コメントをいただくなど、反響も大きかったです。
井伊:本当にアホで…。
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