高速増殖炉原型炉「もんじゅ」の廃炉が昨年末、決まった。稼働から22年、事故や不祥事が相次いだ。 発電しながら消費した以上の燃料を生み出す「夢の原子炉」と期待されたが、稼働したのはたったの250日。 近年では点検漏れが頻発。現場は再生に向けて努力を続けてきたが、その思いがかなうことはなかった。


昨年12月、高速増殖炉原型炉もんじゅの廃炉が正式に決まりました。所長のミッションは当然ながら「もんじゅ再生」でした。2010年8月の事故以来、運転を停止した状態でしたから。
ですが、最終的にそれが成し遂げられなかった。そのふがいなさには自分自身、腹が立ちます。廃炉は断腸の思いで、残念としかいいようがありません。廃炉決定からしばらく時間はたちましたが、当時から私のこの思いは変わっていません。
日ごろから懇意にしていただき、もんじゅの再稼働を期待してくださった地元の方々、特に福井県敦賀市白木地区周辺の方々には大変、申し訳ないと思っています。
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