取り消しが「前提」だったのか

 立ち入り検査後に改善勧告が出されたのが今年1月8日ですが、この時からの一連の指導内容には強い違和感を持っています。都の動物愛護相談センターの担当者に呼ばれた際に、「これから取り消しに向けてやっていく」という趣旨の発言をされました。今考えれば、そもそも取り消し処分という前提があり、当店が狙い撃ちにされたのではないかと勘ぐってしまいます。

 具体的な改善の指導に関しては、都からチェックに来る担当者がころころ代わり、毎回異なった指導をされる点にも困惑しました。例えば、室内清掃に関連し換気扇を掃除したところ、都の検査時には専門の業者でなければできないような換気扇の分解を指示され、「猫の毛が少量ダクトの奥の部分に入っているからダメだ」と言われてしまったこともありました。

 猫のトイレについても、私どもとしてはきちんと清掃をして砂を敷いていたつもりでも、「砂の量が少ないからダメ」と言われたこともあります。チェック項目が多いのはある程度仕方がないとはいえ、指導があまりに恣意的でした。

 1つの指導をクリアするとまた新しい点を指摘されることの繰り返しで、結果的に対応が後手後手に回ってしまいました。ただ、当店としても、問題をただ放置していたわけではありません。4月21日から5月20日まで業務停止となりましたが、改善の取り組みは一貫して行っていました。

大半の猫は譲渡済み

 例えば、増えすぎた猫については家族の知人などを頼り、50匹以上を譲渡しています。違法に処分したわけでは全くなく、幸せに育てられています。

 そのため、匹数管理については都が最終的な判断をした5月21日の段階ではクリアできていました。店舗が使用できない期間に一時猫を墨田区の建物に移して飼育していたことを処分の発表時に「猫を意図的に隠していた」と公表されましたが、これもきちんと都に報告しています。

 一連の指導に関して、私たちの努力が認められず登録が取り消されたことは大変残念です。匹数管理をはじめ反省すべきところがあるのは確かですが、指導の内容やその手続きについて、行政側はもっと透明性を高めるべきだと思います。

 現在は事業者としてのサービスは提供できませんが、店は猫の「シェルター」とし、飼育をしながら里親を探している状況です。来ていただける方には「寄付金」として3000円を頂いていますが、餌代など必要な経費を賄うためのもので、営利目的ではありません。

 何より、一番かわいそうなことをしたのはかわいい猫たちです。幸せになってもらえるよう、引き続き頑張っていきたいと思います。