交流人口を増やす
経営陣が代わった先に島原鉄道がどのように再建していくのか。詳細については長崎自動車や機構が決めていくことなので、退任する私の口からは詳細に申し上げることはできません。
ただ方針として決まっているのは、住民の人口が減少する中で鉄道の収入を増やすには、観光客などの交流人口を増やすしかないということです。
正直、これまで島原の魅力を十分に発信できていたかといえばまだまだ不足していると思います。その点、長崎自動車は地元の観光などの情報を長崎市で上手に発信し、地元企業とも連携しながら商品化し、観光客をひきつけていらっしゃいます。そうした手法を島原鉄道でも取り入れられたらと思っています。
今後、観光面での追い風も吹いています。一つは「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連施設」が世界遺産に登録されるかもしれないことです。長崎県全体に観光客が増えると思いますので、それを島原にも来てもらうきっかけにしたいです。
また、長崎まで伸びる予定の新幹線が、島原の手前の諫早駅で停車してくれる可能性もあります。これが実現すれば、ますます島原鉄道の利用者が増えることも期待できます。島原鉄道単体で新幹線の停車駅に影響を与えることはできませんが、諫早駅から先には、魅力ある観光地があり、多くの乗降客が見込めるんだというアピールはしていきたいと思います。
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