また、髪の毛などの異物混入については、子供たちからこんなものがあった、あんなものが入っていたと先生に報告があり、業者と協力しながら防止策を模索してきました。

 業者側で入った痕跡はないということで、その多くの原因が特定できないまま、給食休止までの対応が遅れ、結果として生徒たちに精神的な負担をかけてしまいました。大変申し訳なく思っております。

 やはり子供たちは純真ですから、楽しみにしていた給食がこういう結果になり、心の中に傷を負っています。卒業した生徒会役員の子が教えてくれたのですが、食べたくても「おまえ、何で食べるんだよ」と友達に言われ、食べられなくなってしまう子もいたそうです。

 子供たちの中に、友情とか人間関係とか色々な社会の縮図のようなものを給食で作ってしまい、非常に不快な思いをさせてしまった。かわいそうなことをしたなと思います。

 おいしいねと言って同じ釜の飯を食べる。それが本意だったのですが、裏腹な結果となってしまったのは、非常に悔しいですし、慚愧に堪えません。

「食育」に町全体で取り組む

 今回の反省を踏まえ、時期は明言できませんが、必ずいい形で給食を再開させたいと思っています。

 そのためには、私が先頭に立ち、食の大切さを教える「食育」に、町全体で本気になって取り組んでいくことが重要だと考えております。おいしくない、と子供たちが言うのは、決して味だけの問題ではないと思うのです。

 私が今回、ほぞをかむ思いをしたことは、給食導入の際、業者選定や費用負担、栄養士の設置、保護者を対象とした試食会や説明会などに神経を使う一方で、食育という言葉の持っている意味をきちっと子供たちに説明してこなかったことです。町も教育委員会も、学校の担任の先生も。

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