また、GDP(国内総生産)も数字だけを見ると順位は今後下がっていきます。日本は中国に抜かれ3位に転落したときに、非常にショックを受けました。しかし、ここから10年以内に、インドに抜かれ4位になることが見えています。

 人口が違うのですから、仕方のないことです。再び世界2位を目指すことは難しいですし、あまり意味がありません。それよりも、これからの日本は、量から質へとシフトし、クオリティー・オブ・ライフや幸福度を追求していったほうがよいでしょう。

バブル景気以前を忘れることから

 日本の若者に「日本の将来は明るいか」と尋ねたアンケートで、日本の若者の回答は非常に悲観的でした。なぜかと私は考えたのですが、それはきっと、「バブル時代と比較しているから」ではないかと思いました。ミレニアル世代の若者はバブル時代を知りません。しかし、親や上司、あるいはメディアを通じてバブルの話を聞いています。そのイメージが残っているため、今の日本の状況をそれほど良くないと感じてしまうのではないでしょうか。

 日本ではバブル崩壊直前に基準線があり、みんながそこに戻りたいと思っているように感じます。しかし、70年、80年代の成長率に戻ることはありません。あれは特別な時代だったのだと一旦線を引いて終わりにして、将来のことを考えたほうがよいと思うのです。

 17年の日本は、非常に飽和した市場の中で、人口が減少しているにもかかわらず、1%も経済成長しています。これは大きな業績です。日本には可能性がたくさんあります。リスクや脅威をチャンスと捉え、前を向き、ポジティブに進んでいきましょう。

(文:尾越まり恵、編集:日経BP総研 中小企業経営研究所、この記事は「日経トップリーダー」経営者クラブMonthly2017年12月号の記事を再編集しました)

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