製造は今では中国工場がメインだそうですね。このところの中国での人件費の上昇が経営に響きませんか。

吉田:当初から付き合いのある韓国企業の他は中国の工場と取引しています。確かに年々中国での人件費は上がっていて、毎年、採算を取るための生産性の向上などの努力が必要になっています。中国の外に出て行く企業もありますね。ところが今、弊社の製品の材料、例えば生地も付属品も中国で作られたものを調達していますので、工場を仮にベトナムに出したとしても、ベトナムでは縫製のみになってしまうんです。そのため、今はまだ中国から出てしまうとかえって効率が悪くなります。

タイでは年内にオフィシャルショップが100店舗に

製造は中国がメインとのことですが、販売面でも海外展開に力を入れているそうですね。

吉田:タイで、昨年からanelloのオフィシャルショップを現地のパートナーを通じて展開しています。もう少しで100店舗に到達する勢いです。フィリピンでも、同じようにパートナーを通じて今年の7月にお店をオープンしました。年内に14店舗になる予定です。オフィシャルショップを置いているのは今のところこの2カ国で、他は卸販売です。香港、台湾、シンガポール、マレーシアが中心です。この他は小規模ですが、カナダ、アメリカ、ドイツ、ロシアでも販売中です。

 海外では、特にアジアはまだまだ購買意欲があることを実感します。ファッションに敏感な人たちもたくさんいます。積極展開も、最初だけよいだけではビジネスになりませんから、プロモーション活動も戦略を立ててやっていきたいと思っています。

 国内では、東京も検討中ですが、まずは大阪・心斎橋にanelloのオフィシャルショップを11月25日に開業しました。将来のことを言えば、数字的な目標をどうしようとはあまり考えていませんが、とにかく社員皆が成長してもらいたいと思っています。成長とは、自分で動いて仕事を創造し、結果を出すことです。

オフィシャルショップを展開中。パートナーを通じてタイ、フィリピンで先行、国内では大阪・心斎橋に第1号店(写真)を11月にオープンした