ぜひ、女性の従業員を褒めるときのポイントを教えてください。

諏訪:褒め方のポイントは2つあります。1つは、相手の良いところを具体的に褒めること。もう1つは、直接褒めるばかりではなく、例えば「佐藤さんのことをあの人が褒めていたよ」などと第三者の言葉として伝えることです。

具体的に褒めるためにはどうすればよいでしょうか。

諏訪:例えば、「お客様への元気な挨拶が良かった」とか、「クレームがあって皆が困っていたときに、それに対して冷静に対処してくれて助かった」とか、その人にしかできなかった行動を、できるだけすぐに評価してあげてほしいのです。

「頑張ったね、よくやったね」だけではなく、「どんな振る舞いをしたことが良かったのか」を具体的に伝えるということですね。確かに、部下の立場としても、漠然と褒められると、「適当に言っているだけでは?」と感じたり、褒められている気がしなかったりしますよね。

諏訪:はい。ですから、説明して褒めるということが大切なのです。そうすれば、相手も何がよかったのかを理解してくれます。さらに、部下としても、次の行動に結びつけやすいだけでなく、自分の行動がしっかり評価されたのだと分かり、「これでいいんだ」と安心して次に向かうことができるんです。

女性の部下を褒めるポイントを理解したい
女性の部下を褒めるポイントを理解したい

照れるタイプは間接的に褒める

もう1つのコツは、「佐藤さんのことをあの人が褒めていたよ」と第三者の言葉を借りて褒めることですか? 上司から直接褒めてもらいたいように思いますが。

諏訪:直接褒めるよりも効果があるんです。

 女性の多くは、第三者から褒められていると聞くと、自分が認められているとうれしくなります。「自分の頑張りを周囲の人が見ていてくれるんだ」と実感できるからです。そうした感覚を持つことで、女性は、もうちょっと頑張ろうと思えるものなんですよ。
 それに、直接褒められると、女性にはそれを照れくさいとか、恥ずかしいと感じる人がいます。ですから、直接褒めるばかりではなく、時には第三者の言葉を借りて褒めると良いと思います。一口に女性といっても、実際には様々なタイプがいますから、一概には言えませんが、それは、男性だって全員をひとくくりにできないのと同じですよね。

 ただ、多くの場合、周囲が自分のことを気にかけてくれているということが分かれば、女性は、それがモチベーションに繋がります。えこひいきとは少し違いますよ。頑張った人には頑張った分だけ、きちんと褒めてあげることが大切なんです。

褒め方ひとつで、モチベーションは上がる
褒め方ひとつで、モチベーションは上がる

(編集:日経トップリーダー

「女性社員の褒め方」をお話いただいた、ダイヤ精機の諏訪社長が、9月9日(金)「中小企業のための女性・パート活躍推進セミナー」に登壇します。このセミナーでは諏訪社長のほか、人材活用で成果を上げている経験豊富な経営者や担当者が、その実践ノウハウをたっぷり語ります。 正社員・パート・派遣社員など、女性が働きやすく力を発揮できる会社づくりについて、様々な角度から学ぶことができます。ふるってご参加ください。 http://nvc.nikkeibp.co.jp/semi/20160909/

この記事はシリーズ「トップリーダーかく語りき」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。