5つの解決法のうち、最も優れているのが、上司に相談、です。講師の専門性という点では「?」がつくかもしれませんが、個別対応、直接の相談は可能ですし、時間があれば、今日から実践することもできます。

 しかし、今や上司の環境もずいぶん変わってきました。会社では、時短と成果を実現する生産性の向上を迫られ、プライベートでは仕事と家庭の両立、男性は“イクメン”まで求められるようになりました。そのうえで、部下のフォローをするというのはそろそろ限界ではないかと思うところです。

上司に替わって社員の悩みを解決

 実は、この5つの解決法以外にも、日本社会に古くからある悩み解決の手段がありました。いわゆる「飲みに行く」です。昔は、ある程度遅くまで残業して、それから皆でそろって飲みに行って、そこで悩みを出し合い、心のリセットをするなんてことがよくありました。しかし、今は定時に帰ることを推奨され、以降の行動も、個人でバラバラになってきました。かつての“ワイガヤ”的解決法が、今日では難しくなってきたのです。

 「個人のケースに対応できるか」「講師に直接相談できるか」「講師に専門性はあるか」「今日、受講できるか」の4条件をできる限りクリアするように考え出されたのが、「リブート・トゥディ」なのです。

 やり方は簡単。(1)ウェブサイトから、以下に説明する7つのプログラムのうちどれか1つを選び、(2)希望日と朝8時から夜11時までの希望時間を選び(最短で当日の1時間前まで受付可)、(3)講師を選んで、(4)予約する、だけです。予約時間になったら電話がかかってきますので、そこから電話での55分間の研修がスタートします。

 7つのプログラミングとは、「レジリエンス」「コミュニケーション」「アンガーマネジメント」「目標達成・タイムマネジメント」「リーダーシップ・マネジメント」「営業力アップ」「思考整理」です。

 最初のレジリエンスとは、逆境力とか“折れない心”などという日本語が当てはめられていますが、ストレスを受けたときに、落ち込まないとか早く立ち直るとかといった個人能力のことで、今、メンタルヘルス領域で注目されています。アンガーマネジメントとは怒りやイライラを制御する手法のことで、こちらも近年の話題の言葉です。

 目標管理は、本来なら会社や上司が行うべきものですが、これを外部から支援するものです。営業力アップでは、セールスのトークや手法を教えるほか、ロールプレイングもできます。思考整理とは、何から手をつけていいか分からないといったときに、頭の中を整理させます。

 我が社商品である「ボイスマルシェ for ビジネス」も「リブート・トゥディ」もウェブ上でのEAP(従業員支援プログラム)に当たります。EAPはサービス側も利用者側も、やっていて盛り上がるプログラムでないと長続きしないと思います。

 その意味で、「ボイスマルシェ for ビジネス」ではルミネさんをはじめとする顧客企業と一緒に作り込んでいった経緯があります。「リブート・トゥディ」でも、企業に使っていただくことで精度を高めていきたいと考えています。

(構成/寺島 豊=安曇出版、編集:日経トップリーダー