CHOでは、心理学、社会学、神経学、組織行動学などの要素から幸福度を数値化し、社員に対してハピネス・サーベイを行っています。その結果、次の報告が上がってきました。

1. 社員の幸福度が高くなることによって、生産性で30%、セールスで37%、クリエイティビティーでは3倍高くなった
2. 幸福度の高い社員はそうでない社員と比べて、病欠を使う日数が66%減る
3. 社員の定着率が90%にまで上がった企業もある
4. 職場での事故が48%減った

 我が社のコンサルティングでも「ハピネス・サーベイ」を行っており、様々な角度から分析して、幸せな社員は緑に、不幸せな社員は赤に、というように一目で分かるように工夫しています。

 ある企業で調査したところ、真っ赤に示される社員がいました。その上司は緑色で、上司によると「あの社員をきちんと指導しています」とのこと。しかし、赤色の社員は「仕事は好きだけど、上司と合わなくてつらい」と言っていました。残念ながら、4カ月後、その社員は辞めてしまいました。事前に察知できるんです。職場もしくは上司を変えるなどの対策を打てばよかったのかもしれません。こんなことまで分かるのです。

幸福になるための習慣付け

 では、社員を幸せにするために具体的にどういうことをしたらいいでしょうか。働くスタイルを一度にガラッと変えるのは非常に難しいことです。しかし、コツコツと習慣を変えることは可能です。

 私の場合、どの会社でも最初に着手するのが、朝の挨拶です。朝、出社してきて、大きな声で「おはよう」と言います。中にいる人も相手の目を見ながら「おはよう」と返します。バカバカしいと思わないでください。非常に大切なことです。

 次に、ミーティングの時間と方法を変えます。皆さんの会社で会議する場合、平均で1時間ほど行っているのではないでしょうか。私がニューヨークで働いていたとき、ミーティングの平均時間はほぼ30分。短いミーティングは15分間で、立ったまま、コーヒーのマグカップを持って話します。机はなしです。30分間のミーティングで、やっとちょっと席に座ります。1時間のミーティングで会議室を取ります。1日の実働時間が8時間しかないのに会議に1時間も使う、しかも、結果の出ないものに長時間費やすのは大きなムダです。15分間ミーティングをお勧めします。

 会社全体で時短に取り組もう、という会社が多く見受けられるようになりました。私のコンサルティングでは、次の項目を聞いていきます。(1)残業時間を把握できているか、(2)残業の中身を把握しているか、(3)どの部署が残業が多いか、(4)どの部署は必要でどの部署は必要ではないか。勤務時間のデータがあるだけで、このような単純なことさえ把握していない会社がほとんどです。