当社の終身のガン治療保険では、抗がん剤やホルモン剤、放射線による治療を受けた月には一定金額を支給しますが、それはそれで、家事代行などにかかる費用を賄っていただきたいというコンセプトなのです。終身の医療保険でも、五大疾病で60日を超えて就業できない場合は、確定年金を支給するほか、メンタルの所定の病気で入院をされた場合に入院給付金の支払限度日を365日まで拡大するといった商品があります。これはほかにはない保険だと思っています。

黒字転換は2020年以降を見込む

太田さんがトップに就任してから、新規契約の年換算保険料が17倍になったそうですが、今後はどのように推移していくと見ていますか。

太田:これまでが出来過ぎだったと思っています。ただ、出来過ぎがいいのかというと、出来が悪いよりはいいという程度です。業績というのは、結果論ですから。

 それよりも大事なのはお客様です。これまでは、私どものサービスはお客様に支持されたということだと思っています。どんどんとお客様の輪が広がっていますので、今実施している特定の保険加入者が利用できるメンタルヘルスケアや名医からセカンドオピニオンが聞けるなどの付帯サービスも含めて、お客様に対して適切で親身になったサービスを充実させていきます。

(写真:山本 祐之)

利益についてはいかがですか。

太田:まだまだ成長段階なので、経費がかかり、日本の会計基準ベースでは赤字です。ただ、時間の問題で、東京五輪開催の年かその後で黒字化できると思っています。IFRS基準ベースでは黒字転換できています。株主に利益を還元するため、ゆくゆくは配当を検討していく必要があると思っています。そうは言っても、やはり一番大事なのは契約者保護。ですから、日本で十分なソルベンシー・マージン比率を確保できる資産を維持することが非常に大事だと考えています。当社では、これを重要な経営指標としています。

(この項終わり。構成:片瀬京子、編集:日経トップリーダー)