私が経営指導する企業は、1日がかりでモノの整理をします。社員総出で社内にあるモノを外に出し、洗いざらい並べて、要らないモノを捨てていく。トラック何十台分もの在庫を捨てた会社もあります。

置く場所をなくせば、モノは減る

 しかし、そこまでムダなモノが増えてしまう前に、できることがあります。
 第1に、モノを置く場所を丸見えにする。戸棚の扉を外すことです。
 第2に、モノを置く場所を減らす。

 我が社は、すべてのデスクに引き出しがありません。社長の机は引き出しがありますが、記念品です。外回りが多い営業の社員は自分のデスクと椅子すら持たず、立ち机で事務処理します。しかも私物は、透明の書類ケース1箱分しか置けません。写真で、ざっと紹介しましょう。

個人デスクには全部、引き出しがない。置き場所を減らして、余計なモノを減らす(写真:栗原克己)
会議室を兼ねた社長室。右側の社長の机は、古いデスクの足を木材を使って伸ばし、立ち机に。「社長の椅子」は捨てた(写真:栗原克己)
外回りが多い営業の社員は個人デスクを持たない。共有の立ち机でさっさと事務処理を済ます(写真:鈴木愛子)
会社に置ける私物は書類ケース1箱分まで。透明なケースを使うのがルール(写真:的野弘路)

 そもそも棚があるから、何か置きたくなる。引き出しがあるから、何か入れたくなる。こうして余計なモノが会社に増え、整理も整頓も行き届かなくなる。

 整理整頓を徹底したいなら、棚と引き出しを捨ててしまえばいいのです。