
最初は映像を映し出すのに35mmのスライドを使っていましたが、すぐにデジタルのプロジェクターが出てきたのでスライドと併用し、その後は小型のラップトップPCを使ったプロジェクションがメインになりました。当時はアップルのPowerBook Titaniumとソニーのミニカメラ、パナソニックのビデオミキサーが三種の神器でしたね。
レイブパーティという都市のストリートアートと新しい技術の組み合わせがMoment Factoryを生み出し、ファッションショーのような商業ベースの作品を作ることを可能にしたと言えます。誕生日パーティやクリスマスパーティの演出を頼まれるようになったことも、起業してビジネスの世界に出て行くきっかけになりました。
2人の専門は何だったんですか?
ドミニク:バセットは写真と映像美術、私は電子工学とビデオ制作。芸術家としてのバセットと、エンジニアとしての私の経歴があわさってレイブパーティや企業向けのイベント制作を手がけるようになったという感じでしょうか。
手掛けるのは大勢の人々が関わることのできるもの
長崎の伊王島のIsland Luminaだけでなく、日本でも複数のプロジェクトが進行中だと聞きます。こういったプロジェクトはどのように始まるのでしょうか。
ドミニク:Moment Factoryはサービスを提供するサービス企業なので、基本的にはクライアントがわれわれを雇い、われわれがコンセプトを提供するという流れになります。もちろん、コストなど制約条件もいろいろありますので、こちらはいくつかの選択肢を提供し、クライアントが決めることになります。
Foresta Luminaは地元のコアティクックの役所が依頼にきたのですか?
ドミニク:はい。地域振興につながるようなものを考えてほしいという依頼を受けました。コアティクックのゴルジュ・ド・コアティクック公園には人が渡れる世界最長の吊り橋があり、そこに映像を投射してほしいという話でした。
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