「日本で買いたい企業があったら探せ」

シュナイダーでこれはやりたいというのはありますか。

松崎:日本で企業提携をやりたい。シュナイダージャパンとして。

 実は入社してすぐの時、CEO(最高経営責任者)のジャン=パスカル・トリコワが日本に来たので、ランチを一緒にしました。それで「日本で買いたい企業があったら探せ」と、言われたんですよ。

 シュナイダーは10年近く前に、大阪にあるデジタルという会社を買収しました。デジタルという会社は当時、単独ではグローバルに製品を売れる体制になっていませんでしたが、シュナイダーの傘下に入ったことで、製品を世界中で売っているんですよ。外資系企業が日本にある小さな会社を買って、その製品を世界中で売っている。これって、面白いなと。

そういう意味では、日本なんか宝の山なんじゃないんですか。技術力は高いのに海外に進出できていない中小企業はたくさんあります。

松崎:そうなんですよ。なのでM&Aはぜひ仕掛けていきたい。特に日本の中小企業は、事業継承が非常に大きな経営課題です。後継ぎがいない、今後さまざまな規制対応とか考えたりすると、やっぱり資本が小さい会社だと、なかなか生き残るのが難しい。もちろん技術力がきちんとあるというのが大前提になりますが、そういう優良中小企業が事業存続の基盤となるという意味での企業提携というのがあって然るべきと、考えています。

 だからシュナイダーのように財務基盤がしっかりしていて、グローバルに販路を持っている会社にはチャンスです。「助ける」という言い方は失礼かもしれないですけれど、お互いにウイン・ウインの関係を築くことはできると思っています。

 今はフランスの会社にいますけど、やっぱり物づくりは絶対、日本が一番だと思いますね。絶対、一番。いろいろな意味で。だから日本の埋もれている優良中小企業をきちんと評価して、その製品が世界に通用するのであれば、シュナイダーを通じて売っていきたいと思います。

■訂正履歴
本文中1ページ目でシュナイダーエレクトリックの創業の年に誤りがありました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2016/7/21 17:40]

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