<b>小菅康弘(こすげ・やすひろ)</b><br />特定非営利活動法人カメネットワークジャパン代表理事。子供の頃にテレビで見た大怪獣ガメラに魅せられ、以来カメ好きに。東邦大学理学部在学中に、ニホンイシガメとクサガメの生態研究に着手。その後、1年間ニュージーランドにて、森林復活プロジェクトなどに参加し、外来種対策を実地で学ぶ。帰国後、2005年、ニホンイシガメの生息地保全を目的に、NPO法人カメネットワークジャパンを設立。現在では国際環境NGOアースウォッチ・ジャパンの支援を受けて、ボランティアと調査を継続している。
小菅康弘(こすげ・やすひろ)
特定非営利活動法人カメネットワークジャパン代表理事。子供の頃にテレビで見た大怪獣ガメラに魅せられ、以来カメ好きに。東邦大学理学部在学中に、ニホンイシガメとクサガメの生態研究に着手。その後、1年間ニュージーランドにて、森林復活プロジェクトなどに参加し、外来種対策を実地で学ぶ。帰国後、2005年、ニホンイシガメの生息地保全を目的に、NPO法人カメネットワークジャパンを設立。現在では国際環境NGOアースウォッチ・ジャパンの支援を受けて、ボランティアと調査を継続している。

若い人達の多くは「ミドリガメ」と言ってもピンと来ないようなんですが、特定非営利活動法人「カメネットワークジャパン」で代表理事を務める小菅さんであれば、当然、愛着のあるカメの1つだと思うんですけど。

小菅:もちろんです。私が子供の頃は、縁日に行けば、必ずミドリガメが売られていました。

そこで最初の質問なのですが、戦後、ペット業者や祭りを仕切る「的屋業界」はなぜ同じカメでもミドリガメに着目したのでしょう。

小菅:私も当時の事情には明るくないのですが、既に申し上げた通り、安さが挙げられると思います。ミドリガメの多くは昔から、米国ミシシッピ州の養殖所から輸入することが多いのですが、卵の状態で持って来られるんです。

綿菓子にも負けない最強の“祭り商材”?

コンパクトで輸送費が安い。まずは「低コスト」が魅力、と。となると、利益率も高そうです。当時、一匹幾ら位でしたっけ?

小菅:数百円程度と記憶しています。

とすると、卵の状態で大量に輸入すれば、屋台の中でも高い利益率と言われる「綿菓子」などよりも、旨味のある商売である可能性もありますね。他に、ペット産業や的屋の方々が好んだ理由は考えられますか?

小菅:これも既に言いましたが、丈夫で飼いやすいことも大きいと思います。極論すれば、餌を与えなくてもなかなか死にませんし、日本の冬も平気で乗り越えます。脂肪を甲羅の脇にあるブリッジという部分に溜め込めるんです。

5cmくらいまでは商品になると思うんですけど、孵化してからその位になるまでどのくらいかかりますか?

小菅:1年くらいでしょうか。

日本に祭りは沢山ありますし、1年もあれば売り捌けるでしょう。「在庫管理のしやすさ」も長所の1つ、と。

小菅:後、やっぱり可愛いですよね。色鮮やかで。

「商品として魅力的な外見」もチャームポイントと言うわけですね。さて、そんなミドリガメたちが増え過ぎてしまって日本の環境を壊し始めている、とのことですが、どういうことでしょうか。

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