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高須:野村克也さんがいつも長嶋茂雄さんばかりモテやがってって言うんですが、僕はなぜそうなるかよく分かるんです。

 ノムさんは本当に優秀な監督で、細かく計算して勝ちに行くでしょ。それで勝てるチームを作り上げるんだけど、これは可愛げがあるとは言えない。ノムさんは自分は「月見草」で、長嶋さんは「ひまわり」だと言うけどただのひまわりじゃない。ひまわりの上に可愛げが載ってるひまわりですから。ノムさんがポカばかりやって「てへっ」とやるタイプだったら、話が違っていたかもしれませんが。

それでは試合で負けます(笑)。

運動神経より可愛げがあった“モテ小学生男子”

高須:ノムさんは可哀想な星の下に生まれた人なの。必ず屑みたいなチームのところに行くの。それで一生懸命選手を育てて、優勝直前にクビになるの。それで後から来た人が優勝監督になる。

 ■■■■■っていつも怒っていますもん(笑)。可哀想な上に、女性にもモテないもんだから、■■■■■ころっと…。

はいっ、分かりました! 可愛げがいかに大事かよく分かりました! とすると、小学校時代にモテていた運動神経が良い男子は、運動神経が良い云々以上に、可愛げがあった、ということになりますか。

高須:そう、可愛げがある。とんまなところがある。

まあ、そう言われてみれば、子供の頃、走るのが速かったり野球が上手だった子って結構とんまだった気もしますから、そうかもしれません。「小学校の頃、モテる=運動神経がいい」というのは世間からの“すり込み”だったんですね。

高須:すり込みと言えば、僕もこのビジネスを始めた時、申し訳ないんだけど世間に「あること」をすり込んだんですよ。

 最初は開業しても全然流行らなかったから、「POPEYE」とかKKベストセラーズの「ザ・ベスト」とか、男性誌の広告のスポンサーになって、女性に対談をしてもらったの。女の子たちには「私が好みの男性のタイプ」を話してもらうんだけど、内容はどうでも良い、その代わり、「性格がいい人もいいし、顔やスタイルがよい人も好きだし、何でもいいけど、■■■■■だけは嫌い」って書いてくれと(笑)。その決め言葉だけ入れてくれたらタイアップすると。

先生(笑)。

高須:そしたら国民の間で「■■■■■だとモテないんだ」というすり込みができて、最大で1日300人の患者が来ました。

それまでにない事業を世の中に定着させていくには、すり込みのマーケティングが重要だという話ですね(笑)。