要するに、スタートアップに投資をする際は、その成果を評価するやり方も含め、社内で説明できるようにしっかりと情報武装をすることが必要ということですね。
仮屋薗:はい。CVCにアサインされた担当者の方々、そして、担当する執行役員の方々がベンチャー投資の肝を押さえて、役員会などで経営陣をしっかり説得できるようにする必要があります。VC業界としても、しっかりとサポートしていくことが重要だと思っています。
そうしないと、誤った判断で将来の新規事業の芽を摘んでしまうことにもなりかねません。ここ数年でCVCの設立が相次いでいるということは、今はそういうことが起きかねない時期だと思っています。
先ほどお話しした通り、日本は大企業がベンチャー投資をけん引しているのが大きな特徴です。大企業が今後、デジタル時代に合わせてトランスフォーメーションをして、新たな産業を作り出していくことも可能だと思います。最近ではトップ直轄の活動も増えてきており、CVCにエース級の人材がアサインされることも多く、かつてのネットブームとは状況が大きく異なります。
大切なのは、CVCのマネジメント力です。そのノウハウを、協会としても様々な活動を通じて提供していきたいと思います。
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