児童虐待通報ダイヤルの周知活動も

先日、塩崎恭久・厚生労働大臣が改善を表明したものですね。

岡村:そうです。児童虐待の通報や相談を受け付ける全国共通ダイヤルで、「いちはやく」の語呂からこの番号が付いています。この番号にかけると、管轄の児童相談所につながるのですが、「最初の音声ガイダンスが長すぎる」という声が上がり、見直されることになりました。

 189は児童虐待を見かけた人が利用するだけでなく、自分の子供への虐待に悩んでいる親や、虐待を受けている子供からの相談も受け付けています。日本公衆電話会はこの189についても認知向上を図っています。

児童虐待は深刻な社会問題の1つですし、この通報ダイヤルの周知活動も重要ですね。そもそも、日本公衆電話会は何を目的に生まれた組織なのでしょうか。

岡村:1951年に鹿児島で発足した公衆電話受託者の親睦組織「電話会」をきっかけに、全国に受託者の会が広がり、71年に全国会員組織として財団法人化しました。当時は金庫が盗難に遭った時の受託者同士の相互扶助や、気持ちよく公衆電話を使っていただくための清掃活動などを行っていました。

 その後、2012年10月に公益財団法人として再出発し、現在では「こども手帳」や、公衆電話や避難場所などを載せた「公衆電話マップ」と「安全マップ」などの発行をはじめ、地域の安全に寄与する幅広い活動を展開しています。

公衆電話受託者というのは、昔で言うと街のたばこ店とか喫茶店などをイメージしますが、そういう方々ですか。

岡村:そういう方々もそうですし、鉄道会社や病院などの事業者も含まれます。最近ではコンビニエンスストアの方もいらっしゃいますね。

公衆電話の台数がピーク時の4分の1から5分の1くらいに減った中、会員数は今どのくらいなのですか。

岡村:受託者の7割くらいが日本公衆電話会に加入していますが、現在の会員数は4万2000ほどです。会員数も公衆電話の台数と同様に減ってはいます。しかし、これからも公益財団法人として、公衆電話機を軸に地域の安全・安心に関わっていきたいと考えています。