AIにコンテンツが作れると思いますか?

ジェイ:今はまだ無理でしょうね。記事を書くという面でジャーナリストを上回るとは思いません。ただ、ファクトチェックやソースとなるデータの探索などに役に立つと思います。また、読者それぞれのためのカスタム化を進めるのに使えるかもしれません。例えば、シンガポールの空港を降りたときにアジアに関して何か調べたいことがあるとして、AIがクオーツのインターフェースを用いて質問に回答するというような。地域ごとに提供するコンテンツの中身をAIによって変えていく、というのは面白いところだと思います。

「クオーツはAPIであってウェブサイトではない」

スナップなど動画中心のプラットフォームも増えています。

ジェイ:そういうプラットフォームに読者がいるのであれば、そこに記事を出していくことを考えないと行けません。クオーツはAPIであってウェブサイトではありません。私たちは自分たちのことを、読者が読みたいと思う場所に読者をエレガントにつなぐコードだと思っています。

売上高に占める広告の比率は90%を越える。この比率を下げることが目標だという
売上高に占める広告の比率は90%を越える。この比率を下げることが目標だという

メディアの役割は変わりませんが、収益構造は変わるのだと思います。メディアの将来についてどう思っていますか?

ジェイ:難しい質問だね(笑)。まさに日々私たちが考えていることだよ。ただ、メディア企業は往々にしてリソース過多なので、収益の増加とコストコントロールの両方にフォーカスして筋肉質になっていく必要があると思います。そこに注力すれば、無理にスケールを追わなくなる。クオーツはビジネスニュースにフォーカスしており、ほかのメディアのような規模が全く必要がありません。明確な読者層に適した記事を提供すれば、それだけ多くのレベニューを得る機会が生まれます。こういう読者層にリーチしたいという広告主がいて、ライブイベントで彼らに会いたいというスポンサーはいますので。

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