中日はもっと地域色を出すべき

中日ドラゴンズが2年連続で最下位でした。

鈴木:中日の低迷は気になります。かつての横浜に近い状態に陥ってしまっているのではないでしょうか。ファンの満足度だけでなく、最近では観客動員でも低迷しています。ファンサービスなどの各項目でも、中日は圧倒的に評価が低いんです。

 現在GM(ゼネラルマネジャー)を務める落合さんが監督時代、「勝つことが最大のファンサービス」という姿勢を貫いていて、マスコミにもあまりコメントしませんでした。安定して優勝争いに絡むなど、その方針が実践できていた時代はよかったのですが、最近は「落合GMが何をしたいのかがわからない」といった批判が目立つようになっています。ちなみに中日はマスコット「ドアラ」の評価は高いのですが、生かしきれていません。満足度を構成する項目別でもすべて最下位です。

 「地域貢献」の評価では、中日、巨人、阪神が12球団のうちワースト3を占めています。ただ、中日は巨人や阪神とは違って、近隣にライバル球団が存在しません。ですから、もっと地域色を出すことはできるはずです。

全体的に見ると、上位をパ・リーグのチームが独占しており、パ・リーグとセ・リーグの格差が拡大しているようにも見えます。

鈴木:今回、大きな変化が起きているわけではありませんが、やはり全体的にパ・リーグが優位なのは変わりません。リーグ全体で地域に密着したファンサービスを追求し、各チームが中長期的な戦略で選手の育成や編成を手がける。そうした一貫した戦略が、ファンの満足度を底上げしています。

 もちろんパ・リーグにしても課題はあります。ソフトバンクは、これ以上満足度を高めるのが難しいレベルに到達しています。この状態が続くようだと、リーグ全体の魅力が落ちかねません。ソフトバンクの一人勝ちを許さないようにしなければなりません。

 セ・リーグについては、賭博問題によって、巨人の運営体制が大きく変わったことがどう影響するかが注目です。これまでは、巨人が動かなければリーグ全体の改革を進めることはできませんでした。今回の問題が、セ・リーグが変わるきっかけになる可能性もあるのではないでしょうか。

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