広島は前年1位から急落

昨年の調査では広島東洋カープが1位でしたが、今回は6位まで落ちました。

鈴木:去年の1月の調査では、かつてないほど広島への期待感が高まっていたことが結果にも出ていました。CSに2年連続で出場し、そこにメジャーリーグから黒田投手が復帰。マエケン(前田健太投手)もメジャーに行かずに残ったことで、優勝への期待が近年なかったほどに高まっていました。

 事前の順位予想でも優勝候補に挙げる評論家が多かったので、ファンが期待してもおかしくありません。しかし結果は4位に終わり、優勝どころかCSにも届きませんでした。今シーズンは、さらにマエケンが抜けて戦力ダウンしてしまったので、ファンの期待感が一気に下がってしまったのではないでしょうか。

期待感が一気に高まると、それを満たせなかった場合の満足度の反動も大きくなると。

鈴木:満足度は期待と実感の差で生まれます。期待が高いと、それに応えられない時の反動が大きく出ます。その点、オリックスも広島と同じような状況にあります。オリックスは、近鉄との合併のネガティブな影響が残っていたためか、ランキングでは下位に低迷し続けてきた。それが、2015年の調査では4位に急上昇したのです。

 広島と同じように、前のシーズンの健闘と戦力の充実で、優勝への期待感が一気に高まっていたのですが、シーズンでは5位に低迷してしまいました。地道なファンサービスを続けていたので、一気に低迷を脱するチャンスだったのですが、結果的に生かすことができませんでした。

横浜DeNAベイスターズは親会社が変わったことで、ファンサービスや集客面でも改革が進んでいますが、ランキングでは11位と低迷しています。

鈴木:やはり成績ですね。「あれだけファンサービスを頑張っていたのに最下位か」「もっと勝って欲しい」といった自由記述が目立ちます。ファンサービスはいいけれど、話題先行になっているのではないかという意見が多くあります。

 ただ、長期的なビジョンを持ってチーム作りをしていることはファンにも伝わっているようです。ビジネスと一緒で、すぐに成果は出なくても、続けることでいずれは強くなる。CSや優勝争いに絡んでくるようになれば、ファンがもっと情熱を持って応援し始めるようになるはずです。そうなると、もっといいチームになっていくでしょう。少し前の楽天が成功したように、地域に根差した地道なファンサービスを続けていけるかどうかがカギになると思います。

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