百貨店にもチャンスあり

百貨店なども、このお任せ消費の流れの中で、本来の接客やお勧めの力を発揮すれば、存在意義が高まるかもしれませんね。

 山本 消費者調査の中で、百貨店が大好きだという29歳の男性がいました。「百貨店に住みたいです」みたいな感じの人で。新しい情報をくれるし、相談に乗ってくれるし、みたいな。新しい百貨店の立ち位置というものがありうるなと思いました。

現在、どんどん大きくなっている、シェアリングという消費の形態ががあります。今回の「選ばない買物」という文脈の中で、どのようにつながってきますか。

山本:シェアリングエコノミーでは、例えばカーシェアで言うと特にクルマは選んでないですよね。シェアリングというサービスの中である意味絞り込んでいる。

移動手段というクルマの機能があればいいということですね。

山本:それが別にどこのメーカーのクルマであってもいいわけです。いろいろなものがある中で「自分はシェアリング」という、ある意味狭めた中で、ものを判断していくようなことにはなっていると思います。定期的に自宅に洋服が届く、ファッションの定額レンタルのサービスも大きな意味では、シェアリングみたいなことですね。ある意味、絞り込んでしまうと人間は楽になれるということなのかもしれません。