料金はローンや個人向けリースと同等に

料金はどう設定するのですか。

北島:まだ確定ではありませんが、メドとして自動車を購入した場合のローンの支払額や、自動車リースの料金と同等にする予定です。「月額定額」という料金体系のシンプルさが重要ですので、乗り換えるたびの追加の手数料や、多額の初期費用などは発生しないようにしたいと考えています。

 乗り換える対象のクルマの種類に応じて2パターンの料金体系を用意しようと考えています。インターネット上で次に乗りたい車種を指定・予約できるようにする予定で、家族構成などの会員の情報をベースに次に乗る車種をレコメンドしたり、新車の情報などを知らせる機能も持たせたいですね。

どのようなユーザーを想定していますか。

北島:基本的には今既にクルマを所有している方がターゲットです。いろいろな方にインタビューしてみても、クルマを買うという意思決定がいかに重いものかが分かります。ミニバンがいいのかSUVがいいのか。「メルセデス」か「アウディ」か。

 次々にモデルチェンジされ、どんどん新車が出てきます。でも、それらを実際に乗り比べる機会は少ないですよね。そうやって悩むぐらいなら、まず借りてみればいい。そんな風に、クルマとドライバーの新しい関係性を提示したいんですね。

 具体的には、クルマが好きな独身男性などの「アクティブドライバー」と、「ニューファミリー層」を想定しています。後者の場合、例えば本当はスポーツカーに乗りたいと思っていても、子供が小さいので我慢してミニバンを選んでいるドライバーは多いですよね。でも実際は、3列シート全てを使う機会はそれほど多くなかったりします。好きなタイミングで気楽に乗り換えることができれば、我慢しなくてもよくなるわけです。

 月額定額で気軽に乗り変えられることが新たな付加価値として認知されれば、2台目需要や、初めてクルマを持とうかなと考えている人などにもアピールできると思います。そうなれば、自動車産業も活性化していくのではないでしょうか。

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