東京‐名古屋は片道2500~3000円

ノッテコ全体のビジネスの状況は?

:ドライバーと利用者を合わせたユーザー数は順調に伸びてきています。ガイアックスがノッテコを買収した2015年9月時点では、ユーザー数が1万6000人でした。それが今では2倍の3万2000人に増えています。2017年中に5万人到達が目標です。

どのように使われているのでしょうか。

:ユーザーは大きく2つのグループがあって、まず典型的なのは単身赴任している方が同乗者を探すというケースです。例えば東京から名古屋に向かうドライバーをうちのサイトで探すと、片道2500円~3000円くらいで何人ものドライバーさんが出てきます。東京から名古屋方面まで、一人なら片道で約1万円はかかってしまいますが、3人同乗者がいればそのくらいの負担で済みます。

 単身赴任の場合、企業が月に1回分の往復の新幹線代を補助するといったケースが多いと思います。何度も家に帰ろうとすると、それだけ自己負担が多くなってしまいますよね。相乗りにして同乗者と割り勘にすれば出費を抑えられるので、何度も繰り返し使っていただくケースが多いですね。

 もう1つのメーンが、音楽イベントやスキーなど、特定の目的地に向かう際に同乗者を募る使い方です。音楽の「フェス」やスキー場などはもともとクルマで行く場所が多いので、相性がいいんです。各方面への長距離バスもありますが、どうしても時間帯などが限られてしまいます。目的地と自分の都合に合わせてクルマを探すというスタイルが徐々に定着してきています。

 特に「フジロックフェスティバル」などの大型イベントでは、電車で行っても駅から会場までのシャトルバスを何時間も待たなくてはならなかったり、帰路がものすごく混雑したりしますよね。ですからドア・トゥ・ドアで行きたいというニーズがかなりあり、我々のようなサービスの認知度も高まっています。最近ではイベント会場に「相乗り専用駐車場」を設けてもらえないか、主催者に働きかけたりもしています。

 あと、イベントに参加するという目的は共通なので、初めて会う人でも意気投合するんですね。自分も一度、フジロック行きのドライブを登録して同乗者を募ってみたのですが、道中の2時間はまるでパーティーのような賑やかな状態でした(笑)。

徐々に認知度が高まってるとはいえ、知らない人をクルマに乗せる、知らない人のクルマに乗ることに抵抗があるという人も多いのでは。利用者の「安全」や「安心」をどのように確保しているのでしょうか。

:利用者には必ず身分証を提示してもらい、電話・メールで連絡できる人だけが登録できるようにしています。同乗者を募集しているドライバーについては、問題がないかどうかを必ず人力でチェックしており、例えば、出会い目的など不適切な場合は本人に警告し、改まらなければ削除するなどの対策を徹底しています。

 また、ドライバーと同乗者が相互に評価するレビュー機能もあります。ドライバーは同乗者に「良かった」と評価してもらうことがモチベーションになり、例えば後部座席に毛布を用意したり、「USB充電器あります」とアピールするなど、いろいろな工夫をしていただいています。どんな車種なのか、スタッドレスタイヤを履いているかどうかなど、同乗者が気にする情報を自ら開示して安心してもらおうという人も多いですね。

利用者の間で市場原理、競争原理が働くと。仮に事故があった場合など、基本的には利用者の自己責任となるのでしょうか。

:現状、ドライバーがどのような保険に加入しているかは、利用登録や情報開示の条件にしていません。ただ、自動車保険が切れている場合や、補償が無制限になっていないケースも想定されますので、もし保険でカバーしきれない部分があれば、代わりに我々が補償できないかどうかなどを、保険会社と話し合っていることろです。