東芝の半導体はまだ戦える

日本の半導体業界をリードしてきた東芝が、岐路に立たされています。

南川:東芝は不祥事のせいで、半導体を整理せざるを得ない状況に追い込まれています。ただ、NAND型フラッシュメモリーについては勝ち目があると考えています。IoTが普及してデータが膨大に生まれるようになると、ストレージやメモリーはますます求められるようになる。市場規模はまだ伸びていくでしょう。

 メモリーでは巨額の設備投資を継続することが求められます。そうした投資に耐えられる企業は、世界で5社ぐらいしかないでしょう。これは、参入障壁が極めて高いことを意味します。既に四日市に大きな工場を持っている東芝は、実は非常に強い存在なんです。

 投資を今後も続けられるかどうかが焦点ですが、続けられるなら勝算は十分にある。技術力では世界で1、2を争っているわけですから。

今後も巨額買収は続くのでしょうか。

南川:今は再編のまっただ中だと思います。中国勢が本気で動き出すと、欧米勢も対抗せざるを得ない。お互いに刺激し合って、M&Aが加速する可能性があります。これから2年ぐらいが大きな山場になると、私は見ています。