言い回しは、一つだけ覚える

イディオム(熟語)など表現力を上げるための勉強はいかがでしょう。

三木:私はイディオムも覚えませんでした。イディオムはたいていほかの単語で言い換えることができるためです。例えば「take part in」(参加する)なら、「join」と言えば済みます。

 ほかにも、英語の教材で、同じことを伝えるために数パターンの言い回しが書いてあることがありますが、そういう場合は一番丁寧な言い方だけ覚えて、その言い方ひとつだけで押します。ネイティブはこういう言い方をするなどと書いてあったりしますが、ネイティブのように話すことが私のゴールではありませんでした。ビジネス上の英語では、あくまで言いたいことが伝われば十分なのです。

英語学習は挫折する人が多いです。モチベーションを維持するために必要なことはなんでしょう。

「VERSANT」と勉強仲間の存在でモチベーションを維持

「<a href="http://www.versant.jp/" target="_blank">VERSANT(ヴァーサント)</a>」と呼ばれるリスニング・スピーキングを重視した測定テスト(有料)を受けて、定期的に自分の英語力の伸びを確認する。達成感を感じることができ、モチベーションが上がる。
VERSANT(ヴァーサント)」と呼ばれるリスニング・スピーキングを重視した測定テスト(有料)を受けて、定期的に自分の英語力の伸びを確認する。達成感を感じることができ、モチベーションが上がる。
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三木:私が今運営している英語学校「TORAIZ(トライズ)」で勧めているのが、「VERSANT(ヴァーサント)」と呼ばれるリスニング・スピーキングを重視した測定テスト。有料(1回:5400円)ですが、24時間、電話でどこででも受けられます。できれば月に1回くらい受けて英語力を数値化してみると、自分の英語力が伸びていることがわかり、モチベーションが上がること請け合いです。スポーツの練習で記録を取るようなものです。こうして数字ですべて管理するというのも、ソフトバンク流ですね。

 ただし、やはりスポーツと同じで、トレーニングを繰り返していても、なかなか成果が出ない時期が誰にでも必ず来ます。それは自然なこととして、理解しておいた方がいいです。でも、それこそが爆発的に英語力が伸びるための準備期間。そこで諦めたり悩んだりせずにコツコツと勉強を続けてほしいと思います。

 もう一つ重要なのは、勉強仲間の存在です。社内の同僚や、英語学校に通っている方ならその仲間が最適でしょう。励まし合っていける存在はとても重要です。競い合う仲間がいないと、三日坊主に終わってしまいがちです。

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