ある日突然、執行役員に抜擢!──入社7年目、29歳の女性社員に、そんな“事件”が起きた。『フツーの女子社員が29歳で執行役員になるまで(仮)』の著者・横山祐果さん(サイバーエージェント執行役員)のことだ。“アウェー”だったゲームの世界に飛び込み、大ヒットゲーム「ガールフレンド(仮)」を誕生させるまでの日々を綴った同書への思いを聞いた。

「自然体のままで、いいからね」
── 働く人に、このメッセージを贈りたい

初めて出された本『フツーの女子社員が29歳で執行役員になるまで(仮)』というタイトルの通り、29歳だった2014年に、サイバーエージェント初の女性執行役員になられたそうですね。その時の気持ちを教えてください。

横山 祐果
慶応義塾大学を卒業後の2008年、同社に新卒で入社。「Ameba」プラットフォームの運営チームを経て、モバイルゲームのプロデューサーに。「私のホストちゃん」「ガールフレンド(仮)」などをプロデュースし、2014年10月にはサイバーエージェント初の女性執行役員に選任された。(写真=後藤麻由香)

横山:“電光石火”の発表だったので、最初は「なぜ私が?」と、本当に驚きました。

 プロデューサー職で入社して、最初に手がけた「私のホストちゃん」という携帯ゲームが人気ゲームとなりました。その後、スマホゲームの開発部署に異動して立ち上げた「ガールフレンド(仮)」というゲームも、700万人を超えるユーザーから絶大な支持をいただくことができました。「この2つのゲームを立ち上げ、業績に貢献できたから」というのが、抜擢の大きな理由だったのかなと。

 そう考えたら、素直にうれしくなりましたね。ゲームというのは何十人ものメンバーのチームワークから生まれます。仲間と成し遂げた仕事が認められて、代表として私が執行役員に抜擢された。本当にうれしかったです。

 もう1つ、後日、弊社社長の藤田晋が言っていた抜擢理由にも、感動しました。藤田は、「女性初の執行役員なら、ほかの女性が目標にできるような、“肩に力が入っていない人”がいい」と思い、決めたそうなんです。「その点、横山は力んでないし、自然体だからいいよね」と。

 自然体と言えば聞こえはいいのですが、自分の人生とは無縁だったゲームの世界に入った当時は、分からないことだらけでした。肩肘張っている余裕もなかった、というのが、本当のところです。