
本田圭佑選手が最も信頼をおき、よきビジネスパートナーでもある神田康範氏。神田氏は現在HONDA ESTILO(本田圭佑の個人事務所)の執行役員、また本田氏がオーナーを務めるオーストリアリーグ・SVホルンの副会長兼CEOでもある。
ロジカルな思考、明確なビジョン、プランの遂行力、オープンマインドな性格などを持つ神田氏。また本田選手と同じく、未来を切り拓こうする情熱が言葉の端々からあふれ出る。
昨年12月、本田選手はカンボジアリーグのシェムリアップ・アンコールFC(現「ソルティーロ・アンコールFC」)の経営権を取得。さらにはアフリカへの進出を進めているという。今回はその全体像、また最も必要な人材育成や確保について聞いてみた。(前回から読む)
始まったアフリカ東部諸国へのリサーチ
アフリカへの取り組みについて教えて頂けますか。
神田:アフリカに関しては、まず育成組織をアフリカにつくって、小さな時から我々のフィロソフィーを学んでもらって、現在のSVホルンないし何年後かに経営しているであろうクラブへ入って、上のカテゴリーに羽ばたいていってほしい。そういった場所をつくっていきたいのです。
同じオーストリアリーグのレッドブル・ザルツブルクがガーナに同じような取り組みをしていましたが、すでに撤退しています。考え方としては一緒なのですが、ガーナはサッカーのレベルが既に成熟しています。我々としてはまだ成長過程にあるアフリカ中部や東部の国、例えばケニア、ウガンダ、ルワンダなどをリサーチしています。
ケニアですか! リサーチの結果はどうでしたか。またほかに調査している国はありますか。
神田:まだ詳細は把握していません。調査をしている人間が間もなく帰ってくるので、そこでいろいろと分かると思います。ケニアのスポーツ事情として特に陸上は有名なのですが、球技というところではまだ全然です。1月末にはウガンダ、ルワンダに視察に行きました。
神田さんと本田選手は現地には行かれたのですか。
神田:まだ行ってないです。本田もです。本人は行きたいと言っていますが、時間の関係でまだ行けていません。ヨーロッパからでもこれが意外と遠いですし病気などのリスクもあります。行けるとするなら今年の夏くらいかと考えています。
ぜひ視察に行ってみたいと考えていますが、ただ実際の決め事は遠隔操作で決まっていくと思います。我々で会議をして、目指す国を決めてしまえば、後は遠隔で進めていくことになります。僕が直接行くことはなかなか難しい部分があります。
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