社員のほとんどが午後5時に帰宅するのに、10年連続増収を続ける化粧品ベンチャー。母親が何度でも子供を産み、帰ってきて、やりがいのある仕事ができる会社を作ってきた。女性が生涯活躍できるビジョンを作ろうと提言する。
(聞き手は 日経ビジネス編集長 飯田 展久)

残業が少ないだけでは、社員は幸せにならない。
徹底的に外部委託し、生産性の高い仕事に特化する。
残業ほとんどなしで10年連続増収。社員の半数以上は母親。女性が活躍する先進企業ですね。
岩崎裕美子氏(以下、岩崎):実は私は以前、超ブラック企業にいたんです。
広告代理店で、夜中まで働いて成果を上げて、取締役営業本部長になりました。でも、社員がどんどん辞めていった。小さな会社だったので、男性の採用が難しく、女性ばかりでした。女性なら優秀な人が転職してきてくれるんです。26~28歳で採用して、29~30歳ぐらいでバリバリ仕事ができるようになる。そうすると、「結婚や出産がしたいけど、この会社では難しい」と、離れていってしまうんです。
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