小田嶋:小池さんもそうですよ。俺は、小池さんというのが、また嫌いなんだよ。

:分かる気がするけれど、どこが嫌なの?

小田嶋:小池さんはメディアの扱いがうま過ぎる。

:そもそもメディアの人ですからね。

小田嶋:それがうさん臭くて。

:でも、稲田さんより1枚上手ですよね。完全に。

小田嶋:能力は稲田朋美とは比べものにならないぐらい高いですよ。

:彼女は、小泉純一郎的なポピュリズムの天才だよね。

小田嶋:フレームをつくって、敵、味方をはっきり見せる。そんな頭のよさも、小池百合子の方が稲田朋美よりも数段上。

小田嶋隆先生から最大級の賛辞が贈られました。

「江古田(練馬区)に住む」という絶妙のチョイス

:だけど、気が付けば、何もやっていないよね、小池さん。

小田嶋:何も決めてない。彼女は政治をやってないんだけれども、政局をつくる天才なんですよ。

:あと、小田嶋が言う通り、メディアを転がすのがすごくうまい。

小田嶋:折々の話題作りで、「これ、記事になるでしょう」と、ほくそ笑んでいるのが分かる。この間も、東京五輪・パラリンピックの機運醸成のためにとかで、「みんなでラジオ体操プロジェクト」とやらを打ち出したでしょう。ああ、この女はうさん臭い、とやっぱり思ったんだけど、あれで新しい体操を電通に作らせて、みたいなことをやると金も掛かるし、浸透しないし、たいしたことはないんだけど、「ラジオ体操」を引っ張ってくるあたりの、あの、ほどのよさ。

ありもので済ませる、というおかみさん的な合理性がありますね。

小田嶋:午後2時55分から東京都庁舎では全員がやるよ、となると、NHKでもちょうど15時から「第2」を流しているし、ちょっと仕事の手を休めてみんなでラジオ体操をしようじゃないか、となり、この先、浸透しそうな怖さがある。

:小池さんって、江古田(※住所でいうと練馬区)に住んでいるんだよね。だから何となく許せるところはあるんだけどさ(笑)。

小田嶋:それはそれで、庶民にはちょっと手の届かない家ではあるんだけど、その、目のつけどころの見事さだよね。あれが恵比寿だとか、麹町とかだと、有権者は入れあげにくい気分になるわけだけど、江古田といわれたら、やっぱり選挙に勝つよね。

※第3回に続きます。9月11日(月)掲載予定です。

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