米連邦取引委員会(FTC)は12月9日、反トラスト法違反の疑いで米フェイスブックを提訴したと明らかにした。2012年に写真共有アプリ「Instagram」を、14年に対話アプリ「WhatsApp」に買収したが、いずれも自社の市場独占への脅威を排除することが目的と指摘。両事業の売却などを要求した。米ニューヨーク州などの48州・地域の司法長官も同社を提訴したと発表。「ほぼ10年にわたり、利用者を犠牲にして小さな競合をつぶしてきた」と批判した。フェイスブックは声明を出し、「いずれの買収も当局の承認を経て行った。その後の技術革新や投資を全く考慮せず、数年後の今になってやり直しを要求している」と批判した。