欧州連合(EU)の欧州委員会は6月16日、米アップルのアプリ販売サービス「App Store」と電子決済サービス「Apple Pay」にEU競争法違反の疑いがあるとして、本格的な調査を始めると明らかにした。App Storeでは開発者に対しアップル独自の決済システムを利用するように強制したり、アプリ外での代替購入方法を利用者に案内することを妨げたりしたと問題視。Apple Payでは、競合企業の特定の商品に対しアクセスを制限したり、近距離通信機能の利用を制限したりした疑いがあるとしている。米CNBCによると、アップルは「少数企業からの根拠のない苦情に欧州委が耳を傾けたことは残念」との声明を出したという。