米ニューヨーク・タイムズは12月16日、米国で介護施設の居住者やスタッフへの新型コロナワクチン投与本格化を前に、介護施設で混乱が広がっていると報じた。米薬局大手のCVSやウォルグリーン・ブーツ・アライアンスの従業員が介護施設を訪問してワクチンを投与する。訪問が始まる前から、施設でワクチン接種をちゅうちょする声が上がる。理由の一つは、接種による発熱などの副作用だ。数多くの施設が人手不足に陥っていることからスタッフの誰かが休むとシフトを回せなくなる。また居住者の中には家族から同意を得なければならない場合がある。こうした作業をCVSやウォルグリーンのスタッフが到着する前に終えなければ、次の機会がいつになるか分からない。介護施設でのワクチン提供は一筋縄ではいきそうもない。