米ウォール・ストリート・ジャーナルは6月9日、新型コロナウイルスの大流行をきっかけに米企業が預金を増額した状態を保ち続けているため、米銀行が法人客に対して預金を事業活動に使うか別の場所へ移すよう要望し始めていると報じた。米経済は復活しつつあるが企業の幹部は増やした預金を減らす決断には至っていない。米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズのマシュー・エリスCFO(最高財務責任者)は「ここ12カ月間、通常よりも多い現金を持ち続けているが、この水準を下げる予定はない」と話す。同社は2021年1~3月期末時点で前年同期よりも45%多い102億ドルの現金および現金同等物を保有している。保有現金が増えると企業の借入金が減り、銀行の利息収入が減るため銀行は懸念を深めている。