ウォール・ストリート・ジャーナルは6日、ボーイングの「737MAX」の事故で航空業界全体が多大な損失を被る中、唯一、儲かることが予想される領域があると報じた。機体や乗務員を丸ごと貸し出す「レンタルビジネス」だ。航空会社はこれから繁忙期の夏を迎えるが、購入するはずだった737MAXの出荷が遅れているため必要な機体数を確保できていない。競合の欧州エアバスの機体を購入するにしても生産が間に合わないため、レンタルするしかないという。ポルトガルのユーロアトランティック航空やリトアニアのアビオン・エクスプレスなど、レンタルビジネスを展開する会社がいくつかあり、機体の種類や年数、乗務員の数などによって価格は異なるが、737MAXと同サイズの機体なら1時間あたり数千ドルで必要な機材や人材のすべてを貸し出す。