米ニューヨーク・タイムズは6月1日、米ニューヨーク州が全米で初めて政府発行の新型コロナウイルスのワクチンパスポートとして導入したアプリ「エクセルシオール・パス」のダウンロード(DL)数が100万件を超えたと報じた。マンハッタンにあるレストラン「シティ・ワイナリー」や、ダンス・パフォーマンスなどさまざまな公演を上演する会場「パーク・アベニュー・アーモリー」などは、スマートフォンに表示したパスのQRコードを見せれば中には入れるようにした。活用が徐々に広がる一方で、問題点も浮き彫りになってきた。まず100万人を超えたといっても、実際に同州でワクチン接種を終了した人の数は910万人で、導入の割合はまだ少ない。また接種者は複数のスマホやパソコンにアプリを落としてコードを表示できるため、本当に本人であるかの証明が難しい。技術的なセキュリティーの壁も低く、ある専門家はフェイスブックに掲示されている内容やグーグル検索などで得た情報を使い、たった11分で他者のコードを盗むことに成功した。また高齢者はスマホを使いこなせない場合もある。州政府は「紙の証明書と併用してほしい」とするが、ワクチン接種者のみの入店や入館を許すのは差別とする意見もあり、普及は難航している。