ウォール・ストリート・ジャーナルは28日、仏ルノーと欧米FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)との間で進む経営統合話には、3人の「カーガイ」の数奇な運命が関係していると報じた。3人とは、元日産自動車会長のカルロス・ゴーン氏、FCA現会長のジョン・エルカン氏と、FCA前CEO(最高経営責任者)のセルジオ・マルキオーネ氏。ゴーン氏とマルキオーネ氏は長年、水面下で統合の話を進めていたが、マルキオーネ氏は2018年7月に急死。その数カ月後にゴーン氏は金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の罪で逮捕された。両氏の交渉はお互い譲らず進行しなかったが、その後、ルノー会長にジャンドミニク・スナール氏が就任すると、FCA会長のエルカン氏が彼に近寄った。エルカン氏はフィアットの創業家一族「アニエリ家」の若き後継者。ニューヨーク生まれで、米国だけでなくブラジルやフランスにも在住していたためフランス語が流ちょうだ。エルカン氏は頻繁にフランスのスナール氏を訪ね、協議を重ねた。二人とも家柄が良く、気が合ったという。