インサイダーは3月31日、米ラスベガスで米アマゾン・ドット・コムの配達員として働くエンジェル・ラジャルさん(26歳)の体験談を掲載した。ラジャルさんは同社の倉庫に4年間務めた後、倉庫よりも自由度が高い配達員を希望して21年7月に配達員となった。消費者と対面できる仕事に満足していたが、1日10時間の勤務中に約400個の荷物を配達しなければならず、それぞれの荷物の配達時間も30秒以内でこなすことが求められていた。トイレに行く時間もなく、新型コロナウイルスのパンデミックで多くの公衆トイレも閉鎖されていることから車内でプラスチックのボトルに用を足すこともあった。それでも自由な環境に満足していたが、同社が車内の配達員の様子を監視するAI(人工知能)を搭載した「270度カメラ」を導入してから状況が変わったという。ラジオ局を変えたり、水を飲んだり、頭を前方から少し背けただけでもカメラが作動し、注意を促す音が発せられる。そのためラジャルさんは徐々に「イライラする」と感じるようになったという。カメラのデータから注意散漫だと判断されると評価を下げられ、解雇の理由にもなり得る。「他の配達員も同じようにフラストレーションを感じている」とラジャルさんは打ち明けた。